旅の記憶

人の記憶

野生に憧れた文明人──ベア・グリルスと「帰りたい」の境界線

Discovery Channelを見ていると、ときどき「これは本当にサバイバル番組なのだろうか」と思うことがある。その代表格が、ベア・グリルスである。彼のサバイバル番組を見ていると、水がなければ何とかして水分を探し、食料がなければ昆虫や動...
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景色は最高の酒の肴──流れる風景が一杯をおいしくする理由

酒は、料理だけが肴ではない。私にとって一番の肴は、流れていく景色である。若い頃から、ちょっとした旅へ出かける時は、小さなポケット瓶の酒を持ち歩くことがあった。もちろん、自分で運転する時に酒は飲まない。助手席や後部座席に座り、車窓の向こうへ流...
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『蛇拳』が教えてくれた、自分だけの「型」の見つけ方

先日、ムービープラスで『スネーキーモンキー 蛇拳』を何気なく流し見していた。軽い気持ちで見始めた映画だったが、一つの場面が妙に心に残った。主人公は、飼い猫の動きをじっと観察している。猫は相手との間合いを測り、低く身を沈めたかと思えば、一瞬で...
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私はなぜ野良牛なのか

「野良牛日誌」という名前を付けると、ときどきこう聞かれます。「どうして野良牛なんですか?」そのたびに私は少し笑ってしまいます。実は、この名前には私自身の生き方と、まだ叶えていない一つの夢が込められているからです。私が惹かれているのは、インド...
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しまなみ海道は橋を渡る旅ではない ― 島の風土と焙烙焼きが教えてくれるもの

瀬戸内海に浮かぶ島々を橋で結ぶ「しまなみ海道」。多くの人は、美しい景色や日本屈指のサイクリングロードを思い浮かべるでしょう。しかし、この道の本当の魅力は、海の上を走ることだけではありません。橋が架かる以前、それぞれの島は船でしか行き来できな...
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台湾の鰆と嫁年貢 ― 魚が運んでいたもの

旅チャンネルの『麺鉄』台湾編を流し見していると、屋台で鰆の唐揚げが紹介されていた。黄金色に揚がった鰆を頬張る人々の姿を見ながら、私は以前調べた「鰆の嫁年貢」という風習を思い出した。同じ鰆でありながら、こちらでは少し違った役割を持っていたから...
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郷土料理は旅をする 〜冷や汁と伊予さつまから見えたもの〜

私の実家では、夏になると冷や汁が食卓に並んだ。すり鉢に麦味噌を入れ、軽く炒った煎り子と一緒にすり合わせる。味噌の表面に焦げ目を付けた後、刻んだミョウガやキュウリ、豆腐、じゃこ天などを加え、水でのばして仕上げる。暑さで食欲が落ちる時期でも食べ...
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猫のいる島と、帰ってくる人たち ― 『ねことじいちゃん』を観て

チャンネルnecoで『ねことじいちゃん』を流し見していた。海沿いの古い町並み。 のんびり歩く猫たち。 顔なじみばかりの小さな共同体。大きな事件が起こるわけでもない。それでも、どこか懐かしい空気が流れている。猫たちは自由気ままに島を歩き、人々...
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人と移動 ― 何かが起こる気がしていた夜

― 移動は偶然との出会いを生む ―学生時代、大学とアルバイトの往復に少し疲れていた時期があった。特別に嫌なことがあったわけではない。ただ毎日が同じように過ぎていき、どこか息苦しさのようなものを感じていた。そんなある夜、友人と車に乗って出かけ...
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人と移動 ― パーキングエリアのゴミ箱に捨てられているもの

― 移動は判断を変化させる ―高速道路のパーキングエリアには、少し不思議なゴミが集まる。同居人が以前、パーキングエリアの清掃業務に携わっていたことがある。その話を聞いていると、家庭のゴミ箱ではあまり見かけないようなものが捨てられているという...