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たばけもの

お昼前、いつものように皆に餌を配る。並んだ皿に顔を突っ込み、しばらくは静かな時間が流れる。全員が均一に食べ終え、今日も平和に終わるかと思った瞬間、徐倫が急にイキったように走り出した。若手どもがそれに続く。階段の手前で、徐倫が突然えづき始める...
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食のくじ運

先週、同居人と町中華系ファミレスでランチを食べた。そこには「わがままランチ」という、メインのおかずを二品選べる少し得した気分になれるメニューがある。ところが今回は少し事情が違った。同居人が「追加料金で付けられるあんかけラーメンだけで十分だか...
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思考の凍結時

全国的な寒波の影響で、今日は休日とは思えないほど厳しい冷え込みとなりました。普段は寒さにあまり応えない体質なのですが、今日ばかりはさすがに別格で、帰宅する頃には指先の感覚がほとんどなくなり、手全体が強張ったまま家路につくことになりました。帰...
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猫地獄

最近の変化といえば、同居人がまた新たにコタツを調達してきた。「半額で安かったから」とは言っているが、猫たちに新たな領域を増やしていくのが楽しいだけなのだろう。私の作業場に設置されたこの新居には、新しいもの好きが早速いらっしゃる。ただ、この入...
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キーボードのタンゴ

夜更けに肉球が触れ、明け方に削除される。それが日課になった。
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一つだけ

夜中に2階に訪れる者たちに遅れてやって来る遅刻魔がいる。そいつは皆が食べ終わった後に悪びれる様子もなく、当然のように自分の分を要求してくる。人間にもこういう出遅れ魔はたちが悪いのだが、コイツには妙な愛嬌さがあるのが仕方がないところだ。渋々追...
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光の裏で量産される影

テレビや映像の世界では、いつの時代にも象徴的な存在が生まれる。それは子役であったり、番組の顔になるペットであったりする。1970〜80年代の日本のテレビドラマも例外ではなく、高視聴率番組の中で、子役たちは大人の会社員を上回る報酬を得ることも...
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多目的物件ございます。

同居人が、私の階まで侵食し始めました。気づけば作業用の電気カーペットは勢力を拡大し、その延長線上に折り畳み机が据えられています。机の上には掛布団、そして百円ショップで調達された板切れ。簡易コタツが、あたかも当然の顔で完成していました。すでに...
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敵ながら、あっぱれ

昨夜の静けさとは打って変わり、只今、親父のいる実家の方へ来ている。雪は深々と降り続き、寂しい景色が途切れることなく広がっている。道の途中では、脇に生えていた竹が雪の重みに耐えきれず折れ曲がり、道路を塞いでいた。過疎化が進む地域ゆえ、管理する...
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厠のついでに。

月丸が、用足しの帰りに私の脇を通る。人の生き方にも似ている。通りすがりのようなものかもしれない。