その他の雑記

私はなぜ野良牛なのか

「野良牛日誌」という名前を付けると、ときどきこう聞かれます。「どうして野良牛なんですか?」そのたびに私は少し笑ってしまいます。実は、この名前には私自身の生き方と、まだ叶えていない一つの夢が込められているからです。私が惹かれているのは、インド...
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庭づくりと物語を育てる者

気が付けば、同居人の勢いはチャボだけでは終わりませんでした。わが家の狭い庭には、少しずつ果樹や花木が増えています。休日になると親父を誘い、苗木屋へ出掛けては「次はこれがいい」「あれも植えてみたい」と、新しい苗を探しています。思い立ったらまず...
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湿度70%と卵の反転係

有精卵を温め始めてから十日ほどが過ぎました。順調に育っていれば、あと十日ほどで殻を破り、小さなヒヨコが姿を現すことになります。もちろん、その日を一番楽しみにしているのは同居人です。私はと言えば、その頃にはまた新たな役目を言い渡されるのではな...
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ダージリンとアッサムが今朝も鳴く(予定)

同居人が「チャボを飼いたい」と言い出してからというもの、わが家は少しずつニワトリ中心に回り始めました。最初は反対していた親父も、「どうせ無理だろう」と思っていた私も、気が付けば計画の歯車に組み込まれています。有精卵はこたつの中で温められ、そ...
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第一章 レンガ一つで変わる、人の動線

朝方、仕事を終えて家へ戻ると、居間のちゃぶ台に小さな違和感を覚えました。見慣れたはずの景色なのに、どこか高さが違うのです。気のせいかと思いながら近づいてみると、その理由はすぐに分かりました。ちゃぶ台の四本の脚の下に、それぞれ一枚ずつレンガが...
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**『野良牛日誌』**は、インドの街を悠々と歩く野良牛に憧れて生まれた小さな観察日記です。

経済発展の真っただ中にありながら、自分の歩幅を崩さず、慌てることなく今日を生きる野良牛たち。その姿に、私は「こういう生き方も悪くない」と心を動かされました。いつか自分の足でインドを訪れ、その風景をこの目で見てみたい。そんな願いを胸に抱きなが...
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夜が終わる頃、人は仕事を脱ぐ──映画『ゴミ屑と花』を観て思い出したこと

Amazon Prime Videoで、短編映画『ゴミ屑と花』を観ました。上映時間は約30分。夜勤のゴミ収集員として働く研修生と指導員が、担当区域の収集ルートを巡りながら仕事を覚えていく物語です。道中では、ゴミの出し方をめぐる住民とのトラブ...
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人はなぜ、守られていることを忘れてしまうのか──『バーニング・シー』が残した一言

作業をしながら、映画『バーニング・シー』を流し見していた。北海油田で発生したガス漏れをきっかけに、海底地滑りという未曾有の災害へと発展していく物語である。事故現場に取り残された家族を救うため、主人公は燃え広がる海へ向かう。救助艇に海水を入れ...
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『鬼平犯科帳』が何十年経っても色褪せない理由──私が物語より先に「人」を見てしまうわけ

若い頃と、今とでは見ているものが違う最近、時代劇専門チャンネルで『鬼平犯科帳』を流し見することが増えた。「流し見」と言いながら、気づけば手が止まり、いつの間にか画面に引き込まれている。不思議なのは、若い頃と今とでは、見ているものがまるで違う...
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人はなぜ誰かに憧れるのか──強さの先に見えてくるもの

「あの人みたいになりたい」と思った日のこと人は誰しも、一度くらいは誰かに憧れたことがある。テレビの中の俳優。漫画の主人公。歴史上の人物。あるいは、身近にいた先輩や恩師。子どもの頃は、それが当たり前だった。「強そうだから。」「格好いいから。」...