文明と野生

夢を追う人、夢を売る人。マグロ漁師と芸能人の不思議な共通点

チャンネルNECOで、青森県の津軽海峡を舞台にしたマグロ漁師の番組を流し見していた海の男たちが、大物のマグロを追いかける。仕事なのだから、魚を獲って生活の糧にすることが目的なのだろう。ところが、その様子を眺めているうちに、私にはどうにも大博...
記憶と現在

シーザーの歴史探訪

秋口になると、歴史を扱ったローカル番組が寄せ集めのように放送されることがある。お笑い芸人さんが地元の城を訪ねて解説したり、地元タレントさんが「我が町の歴史」を紹介したり。普段からこうした番組を、特に目的もなく流し見している。今回見ていたのは...
文化の記憶

岡山という町の、妙にアクの強いところ

さとのか4Kにて『岡山うらじゃ』の祭り録画を流し見している。鬼の面をまとった踊り手たちが、威勢よく踊っている。祭りというものは、普段はごく普通に暮らしている人々が、ある日突然、派手な衣装をまとって別人のように振る舞うところにも面白さがある。...
人間と機械

三角窓を磨く老紳士。機械の雰囲気と人間の言葉

大納言様の埋葬という用事があり、同居人の付き添いに付き合わされて実家の方へ来ている。帰り際、内子町にある道の駅「からり」で土産物を買って帰るというので、しばらく駐車場で待つことになった。そこで、思いがけない光景を目にした。ハコスカGT-Rを...
人の記憶

掃除機の音が聞こえると、なぜか二階へ逃げたくなる

外出先のスーパーで、店員さんがカーペットを掃除している姿を見かけた。何気なく眺めていたのだが、掃除機の音を聞いているうちに、ふと我が家の掃除事情を思い出した。我が家では、猫がやって来る以前から、掃除機を使う機会がほとんどなくなっている。もと...
文化の記憶

「じゃけん」と「だら」の境界線。方言は土地の記憶を連れてくる

さとのか4Kにて、鳥取県の鉄道旅を紹介する番組を流し見していた。旅の終わりに登場したのは、ハンガリーからやって来て、地元に移り住んだという男性だった。彼は最後に「だんだん」という言葉を口にした。「だんだん」とは、ありがとうという意味を持つ言...
人間と機械

一千万円のハコスカより、畳とちゃぶ台のある移動書斎が欲しい

さとのか4Kで『トヨタ博物館 時代を越えたクルマたち』を流し見していたら、スカイライン2000GTが映っていた。いわゆる「ハコスカ」である。同居人が欲しがっている車で、家にはプラモデルまである。スカGなどとも呼ばれ、なかでもGT-Rは映画な...
人間と機械

鈴鹿を走る営業車。軽四耐久レースの妙な親近感

さとのか4Kにて、『レーシングスピリット』という番組を流し見している。三重県鈴鹿市からモータースポーツの魅力を発信している番組だが、今回紹介されていたのは、軽四自動車による4時間耐久レースである。鈴鹿といえば、国内外の名だたるレーシングマシ...
記憶と現在

銀座というグリルを付けた商店街

さとのか4Kで『升毅の酒の道しるべ』を流し見している。秋のグルメ特集ということで、今回は品川区の戸越銀座が登場していた。こういう番組をぼんやり眺めていると、東京の街には地方に暮らしている人間からすると、どうにも身構えてしまう名前がある。その...
境界線を読む

魔王よりも怖いのは人間だった――永井豪『デビルマン』が描いた群衆の狂気

さとのか4Kで『歴史を歩く 信長と安土城』を流し見していた。資料や絵画をもとにCGで復元される安土城。その豪華絢爛な姿を眺めていると、織田信長という人物の、既存の枠に収まらないこだわりが透けて見えるようだった。第六天魔王と呼ばれた男。常識を...