2026-09

個人と共同体

生命の境界線──マンモス、キメラ、そして根なし草の人間

先日、アニマルプラネットを眺めていると、ケナガマンモスを現代に蘇らせようとする最新技術を紹介する番組が放送されていました。マンモスのDNAを研究し、現生のゾウを基盤にマンモスの特徴を持った生物を作ろうという試みです。「絶滅した動物を蘇らせる...
AIと人間

速い車より、話のできる車が欲しい──AI時代に期待する未来の相棒

世の中には、車そのものに大きな魅力を感じる人がいる。エンジン音、加速感、ハンドルを握る楽しさ。そうした部分に価値を見出す人にとって、車は単なる移動手段ではなく、趣味や人生の一部なのだと思う。しかし、私の場合は少し違う。子供の頃から車に対して...
人の記憶

月夜に寄り添う三毛猫──寝酒の時間に残る、もう一つの余韻

酒の味わいは、舌で感じるものだけではない。香り、温度、グラスを傾ける時間。そして、その場に流れていた空気までもが、一杯の酒の記憶として残っていく。私にとって夜更けの寝酒には、もう一つの余韻を添えてくれる存在がいる。三毛柄の猫、月丸である。私...
人の記憶

テレビは「観るもの」から「暮らしの音」になった──古いAQUOSと、記憶で観るアニメ

テレビの音量について考えていた。私が使っているのは、シャープのAQUOS「LC-22K20」。2014年発売の機種なので、現在のテレビと比べれば、かなり旧式に近い。それでも、今のところ買い替える理由はない。画質にこだわっているわけでもない。...
AIと人間

文化は形を変えても残せるのか──『ゴールデンカムイ』から考える文化継承

『ゴールデンカムイ』の物語そのものは架空のものです。しかし、その作品をきっかけにアイヌ文化について調べていると、単なる漫画の舞台設定では終わらない問題が見えてきます。それは、「文化を後世へ残すとは、いったいどういうことなのか」という問題です...
人の記憶

「おでんの季節、我が家にはポトフがやって来た──チャボ誕生待ちの食卓」

台風の影響なのか、日差しがいくぶん抑えられた、穏やかな天候が続いている。夜更けになると、鈴虫などの鳴き声が聞こえてくる。昼間はまだ夏の余韻を残しているものの、夜のひんやりとした空気には、秋口らしい気配が漂い始めた。季節は、どうやら少しずつ秋...
人の記憶

顔が似ていただけなのに──『鬼平外伝 熊五郎の顔』と疑念の境界線

先ほど、時代劇専門チャンネルで『鬼平外伝 熊五郎の顔』を流し見していました。実はこの作品、これまできちんと見たことがありませんでした。何となく画面を眺めていたのですが、いつの間にか物語に引き込まれていました。『鬼平』といえば、盗賊を追う火付...
人の記憶

一月遅れの祭り──「ふないぱっちん」が運んできた大分の夏

さとのか4Kを流し見していると、見慣れない祭りの映像が始まりました。夜の大分の街を、巨大な山車が進んでいます。「何だ、この祭りは?」それが、私と「府内戦紙(ふないぱっちん)」との出会いでした。正直なところ、私は今までこの祭りの存在を知りませ...