治安と人権

人の記憶

警察官だって人の子──法を守る人間と、人情で動く人間の境界線

映画や漫画に登場する警察官を眺めていると、時々妙なことに気づく。同じ警察官なのに、作品によって「正義の味方」にもなれば、「嫌な奴」にもなる。警察内部の不正を調べる内務調査官などは、その典型かもしれない。汚職刑事を追い詰める映画では、内務調査...
人の記憶

なぜ人は街をつくるのか

江戸の治安や火消しについて調べているうちに、不思議なことを考えるようになった。そもそも人はなぜ街をつくるのだろう。学校では、交通の便が良いからとか、水が手に入りやすいからとか、防衛に有利だからだと習った気がする。もちろんそれも間違いではない...
人の記憶

『佐武と市捕物控』が教えてくれること──人はなぜ誰かのために動けるのか

時代劇専門チャンネルで『佐武と市捕物控』を流し見しながら作業をしていると、ふと手が止まる場面がある。盲目の居合いの達人・市が、ようやく目が見えるかもしれないという手術を受ける話だ。医師からは「決して包帯を取ってはいけない」と言い渡される。こ...
人の記憶

人はなぜ、守られていることを忘れてしまうのか──『バーニング・シー』が残した一言

作業をしながら、映画『バーニング・シー』を流し見していた。北海油田で発生したガス漏れをきっかけに、海底地滑りという未曾有の災害へと発展していく物語である。事故現場に取り残された家族を救うため、主人公は燃え広がる海へ向かう。救助艇に海水を入れ...
人の記憶

『鬼平犯科帳』が何十年経っても色褪せない理由──私が物語より先に「人」を見てしまうわけ

若い頃と、今とでは見ているものが違う最近、時代劇専門チャンネルで『鬼平犯科帳』を流し見することが増えた。「流し見」と言いながら、気づけば手が止まり、いつの間にか画面に引き込まれている。不思議なのは、若い頃と今とでは、見ているものがまるで違う...
人の記憶

人はなぜ誰かに憧れるのか──強さの先に見えてくるもの

「あの人みたいになりたい」と思った日のこと人は誰しも、一度くらいは誰かに憧れたことがある。テレビの中の俳優。漫画の主人公。歴史上の人物。あるいは、身近にいた先輩や恩師。子どもの頃は、それが当たり前だった。「強そうだから。」「格好いいから。」...
人の記憶

ダーティハリーはなぜ座頭市に見えるのか

『ダーティハリー4』を流し見しながら、内部リンクの整理をしていた。何度も見ている映画なのに、ふと妙なことを思った。ダーティハリーは、どこか座頭市に似ている。拳銃と刀。サンフランシスコと江戸。比べるにはあまりにも違う世界だ。それでも私には、ど...
人の記憶

笑いと異常性は紙一重 ― 『マラヴィータ』から考える人間の感覚

リュック・ベッソン監督の『マラヴィータ』を流し見していると、妙に笑ってしまう場面が多かった。元マフィア一家が証人保護プログラムの下で田舎町へ移り住み、平穏な生活を送ろうとする。しかし彼らは長年身についた価値観から抜け出せず、些細な問題を暴力...
人の記憶

社会復帰とは元に戻ることなのだろうか

最近、アニメを流し見していて少し考えさせられる場面があった。かつて戦うことだけを求められていた者たちが、平和になった後、それぞれ新しい役割を探していくという内容だった。主人公は善意から様々な仕事や生き方を提案する。しかし、うまくいく者もいれ...
AIと人間

最終章 私たちは事実を見ているのではなく、意味を見ている

――なぜ人は現実をそのまま受け取れないのかこのシリーズでは、ニュース、ドキュメンタリー、実況やDJ、映画、SNS、そしてAIについて考えてきた。一見すると、それぞれ別の話に見える。しかし振り返ってみると、そこには共通した構造があった。それは...