個人と共同体

人の記憶

小さなオレンジ色の車と、あの日の「まわりみち」

チャンネルNECOで『旧車探して地元めし』を流し見している。画面には、今ではなかなか見ることのできない小さな旧車が次々と登場する。流線型のボディを持ったヨタハチを見れば、「美しいな」と思う。しかし、その車内に大人二人が収まっている姿を見ると...
人の記憶

『ドッグスノーズと九匹の接客係──酒場は昔から、少しだけ騒がしい』

夜更けに酒を飲むことがある。最近は、ビーフィーターをビールで割った「ドッグスノーズ」を飲むこともある。名前からすると少々物騒だが、ジンとビールを合わせたカクテルである。ビールの苦味にジンの香りが加わるため、かなり辛口だ。甘いカクテルとは違っ...
AIと人間

第3話 文明は人間を怠け者にしたのか──道具が身体の代わりになるまで

人間は、昔から「楽をしたがる生き物」だった。重いものを持ちたくない。 遠くまで歩きたくない。 硬いものを素手で壊したくない。 暑い場所では涼しく過ごしたいし、寒い場所では暖かく暮らしたい。こう書いてしまうと、なんとも怠け者に見える。しかし、...
人の記憶

山男の家づくり──人力で建てる家は、自由なのか、それとも危険なのか

夏の「山の日」。ヒストリーチャンネルでは『ザ・山男』シリーズが長時間放送されている。真夏に見る雪山の映像は、どこか涼しげだ。白い息を吐きながら歩く山男。 雪に覆われた森。 凍り付いた川。 薪ストーブの炎。しかし、その風景の中で彼らが行ってい...
人の記憶

人はなぜ「無駄に凝る」のか──ものづくりが脳と人生を豊かにする理由

ヒストリーチャンネルで放送されている『ザ山男』や『ザ鍛冶男』を見ていると、不思議に思うことがあります。彼らは生活のために必要最低限のものを作っているはずなのに、いつしか必要以上に手間をかけ始めます。もっと簡単な方法があるにもかかわらず、昔な...
人の記憶

第4話 髪型だけでなく、服装も変わり始めた──「装い」を考えるようになった頃

AGAについて調べ始めた頃、私の中ではもう一つ、大きな変化が起きていました。それは、髪型だけではなく、服装にも目を向けるようになったことです。若い頃は、流行や着やすさを優先して服を選んでいました。しかし、年齢を重ねるにつれて、「自分にはどん...
個人と共同体

猫はなぜ、安心するとお腹を見せるのか──無防備な姿に隠された信頼の証

猫のお腹ほど、見ている人間の心をくすぐるものはない。ふかふかの毛に包まれ、手を伸ばせば触れそうな距離で無防備に寝転がっている。「撫でてもいいのかな。」そう思って手を近づけた瞬間、前足で抱え込まれ、後ろ足で蹴られた経験のある猫好きも少なくない...
個人と共同体

猫は「家族」をどう思っているのか──血のつながりより大切なもの

「猫は人を家族だと思っているのだろうか。」猫と暮らしていると、一度はそんなことを考える。犬のように主人へ忠誠を誓うわけでもない。名前を呼べば必ず飛んでくるわけでもない。それでも、気づけばいつも同じ部屋にいて、眠る時は近くにいる。あの距離感は...
個人と共同体

夫婦とは、いつも寄り添うことではない──コリンと月丸が教えてくれたこと

夫婦というと、いつも一緒にいる姿を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。出かける時も、食事をする時も、休む時も隣同士。仲が良い夫婦とは、そんなものだと思われがちである。しかし、我が家の猫たちを見ていると、どうもそうではないらしい。コリンと...
個人と共同体

猫が教えてくれた「ちょうどいい距離」──夫婦と片思い、それぞれの夜更け

休日の夜更けから明け方にかけての数時間は、我が家の猫たちにとって特別な時間である。昼間のような賑やかさはなく、人間も眠りにつき、猫同士の小競り合いもほとんど起こらない。それぞれが思い思いに過ごす、いわば「自由時間」である。この時間になると、...