文化の記憶

人の記憶

路地裏の狭い酒場で飲む──カウンター越しに届く酒と肴

CS放送の「さとのか4K」で、『酒の道しるべ』という番組を流し見していた。東京・恵比寿周辺の飲み屋街を歩きながら、路地裏の酒場を訪ね、酒を飲む番組である。撮影は昼間だった。だから、夜の酒場らしい喧騒はない。それでも画面に映る狭い路地を眺めて...
人の記憶

五億円の温度差──ハワイの豪邸と、川村社長の「五億!」

午後のひととき。何となく「旅channel」のハワイ高級物件情報を流し見していた。画面に映るのは、青い海を望む豪邸。広々としたリビングに、開放的なテラス。そして、それを紹介する不動産仲介業者の女性たち。皆さん美人で、話し方も実に落ち着いてい...
人の記憶

野生に憧れた文明人──ベア・グリルスと「帰りたい」の境界線

Discovery Channelを見ていると、ときどき「これは本当にサバイバル番組なのだろうか」と思うことがある。その代表格が、ベア・グリルスである。彼のサバイバル番組を見ていると、水がなければ何とかして水分を探し、食料がなければ昆虫や動...
人の記憶

酒はいつから「贅沢品」になったのか──一人飲みの時間まで税金に追われる時代

薬局を兼ねた食品売り場で、酒の棚を眺めていた。薬を買うために立ち寄った店なのに、食品から日用品、そして酒まで並んでいる。今では、こうした店も珍しくなくなった。そんな酒売り場に、やたらと大きな広告が貼られていた。「税率変更前にお早めに」どうや...
文化の記憶

声は味方か、それともノイズか──『ミッドナイト・マーダー・ライブ』が映したラジオの力

作業中、CS放送で映画『ミッドナイト・マーダー・ライブ』を流し見していた。舞台は深夜ラジオの生放送。 長年人気を支えてきた毒舌DJが、放送中に事件へ巻き込まれ、リスナーとともに犯人らしき人物との緊迫したやり取りを続けていくという、一風変わっ...
AIと人間

最終話 『人間の境界線──技術の先にある未来で、私たちは何を人間と呼ぶのか』

人間とは何だろう。この問いは、古くから哲学や文学で繰り返し考えられてきた。しかし、人工知能、ロボット、義体化技術、仮想空間が現実へ近づく時代になると、その問いは空想ではなく、未来の社会が向き合う問題になりつつある。これまで人間と機械の間には...
AIと人間

『アンドリューNDR114』が問いかけるもの──人間性を持つ存在に、人権は必要なのか

もし、機械が心を持ったとしたら。もし、喜びや悲しみを感じ、自分の意思で選択し、誰かを愛することができたとしたら。私たちは、その存在を単なる「道具」として扱い続けることができるだろうか。『アンドリューNDR114』は、ロボットが人間になること...
AIと人間

『攻殻機動隊』が問いかけるもの──人間の意識はどこまで拡張できるのか

人間とは、どこまでが人間なのだろうか。肉体が機械になっても、人間は人間と言えるのか。記憶をデータ化し、別の身体へ移すことができたなら、その存在は同じ人物なのだろうか。かつて、こうした問いはSFの中だけの話だった。しかし、人工知能や義手義足、...
AIと人間

『クリエイター』が映した未来──AIは敵なのか、それとも新しい創造者なのか

映画には、その時代の不安が映し出される。昨夜観た『クリエイター』も、まさにそんな一本だった。物語の舞台は、AIが人間社会に深く関わるようになった近未来。人間の生活を支える存在だったAIは、ある事件をきっかけに、人類にとって脅威と見なされるよ...
AIと人間

『刃牙』の妄想は現実になるのか──AIが変える「頭の中の訓練」

映画『グランツーリスモ』を流し見しながら、あることを考えた。ゲームの中で何千周も走り続けた経験が、現実のサーキットで通用する。一見すると映画ならではの演出に思える。しかし、その背景には「人間の脳は、繰り返しの経験や鮮明なイメージを現実の技能...