第7話 服から小物へ──「作る楽しさ」は少しずつ広がっていった

その他の雑記

洋裁を始めたことで、私は「服を作る楽しさ」を知りました。

ところが、不思議なことに、その楽しさは服だけでは終わりませんでした。

一着の服を作り終えると、今度は首元が少し寂しく感じます。

「この服に合う首飾りがあれば、もっと面白いかもしれない。」

そんなことを考えるようになりました。

すると今度は、「それも自分で作れないだろうか」という発想が自然と浮かんできます。

市販のアクセサリーを探すこともできます。

けれど、自分が思い描く雰囲気にぴったり合うものは、意外と見つからないものです。

それなら、自分で作ってみよう。

そんな気持ちから、小物づくりが始まりました。

首飾りだけではありません。

使わなくなった段ボールの切れ端を輪の形に切り抜き、木工用ボンドを何度も塗り重ねて硬くし、指輪を作ったこともあります。

素材だけを見れば、とても高価とは言えません。

それでも、形を考え、試行錯誤を繰り返しながら完成させた一つには、市販品とは違う愛着がありました。

「何でそんなものまで作るの?」

そう思われるかもしれません。

私自身も、最初から何でも手作りしようと思っていたわけではありません。

ただ、一つ作ると、次は「あれも作れるかもしれない」と考えるようになるのです。

ものづくりとは、完成品だけを楽しむ趣味ではありません。

工夫し、失敗し、少しずつ理想に近づけていく時間そのものが楽しいのです。

便利な時代になりました。

通販サイトを開けば、欲しいものの多くは家にいながら購入できます。

それでも私は、ときどき「自分で作れないだろうか」と考えてしまいます。

既製品には既製品の良さがあります。

一方で、自分の暮らしや好みに合わせて工夫しながら形にしていく時間には、お金では買えない面白さがあります。

今振り返ると、私が作っていたのは服やアクセサリーだけではありません。

少しずつ、自分らしい暮らしそのものを作っていたのだと思います。

そして、この「作る」という楽しさは、やがて家具や収納、猫たちが暮らす空間づくりへと広がっていきます。

次回は、DIYを通して感じた「自分の暮らしを自分の手で整える」という楽しさについて書いてみたいと思います。


次の記事

小さなアクセサリーを作ることから始まったものづくりは、やがて服の枠を越え、暮らしそのものへと広がっていきました。

「自分に合うものがないなら、自分で作ってみる。」

その考え方は、猫たちが快適に暮らせる空間づくりや、DIYによる住まいの工夫へと自然につながっていったのです。

次回、第8話「作ることは暮らしを作ること──私が手作りをやめられない理由」では、キャットタワーや天井通路づくりを通して気づいた、ものづくりと自分らしい暮らしとの関係についてお話しします。

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