30代半ばで髪の変化に気づき、40代には短髪で工夫を重ねる日々が続きました。
スキンヘッドという選択肢も考えました。
床屋の主人との何気ない会話をきっかけにAGAについて知り、自分なりに調べ、納得したうえで治療を始めました。
その過程で、服装が変わり、帽子をかぶるようになり、洋裁やDIYという新しい楽しみにも出会いました。
振り返ってみると、髪の悩みは私の暮らしそのものを少しずつ変えていった出来事だったのだと思います。
そして、今。
私の髪型は、以前とは大きく変わりました。
コロナ禍をきっかけに床屋へ通う機会が減り、生活の変化に合わせて少しずつ髪を伸ばすようになったのです。
かつては「長い髪は自分には無理だ」と思っていました。
髪が細くなり始めた頃は、少しでも薄毛を目立たなくするため、短髪しか選べないと考えていたからです。
しかし現在は、髪質や色合い、ゆるやかなウェーブも生かしながら、自分なりの長めのスタイルを楽しめるようになりました。
もちろん、若い頃と同じ髪の量に戻ったわけではありません。
年齢を重ねれば、体も髪も少しずつ変化していきます。
それは誰にも止められない自然なことです。
だから私は、「若い頃に戻ること」を目標にはしませんでした。
目指したのは、今の自分に合う髪型を見つけることです。
AGA治療については、人それぞれ考え方があります。
私に合っていた方法が、すべての人に合うとは限りません。
効果にも個人差がありますし、治療法を選ぶ際は、安全性や費用なども含めて、自分自身でよく考え、納得したうえで判断することが大切だと思います。
このシリーズでお伝えしたかったのは、「この方法がおすすめです」という話ではありません。
薄毛に悩み、自分なりに考え、迷い、試行錯誤しながら、今の自分にしっくりくる暮らしを見つけてきた、一人の体験です。
もし、この文章を読んでいる方が、鏡を見るたびに少しだけ気持ちが沈んでしまうことがあるのなら、一つだけお伝えしたいことがあります。
髪型は、自分を隠すためだけのものではありません。
今の自分を、自分らしく見せるためのものでもあります。
若い頃を追いかけ続けることも、一つの選択です。
けれど、年齢を重ねた今だからこそ似合う髪型や服装、そして暮らし方もあります。
私は、そのことをこの数十年で少しずつ学びました。
髪の悩みから始まった私の試行錯誤は、やがて服装へ、ものづくりへ、そして暮らしそのものへと広がっていきました。
今振り返ると、あの頃の悩みは決して無駄ではありませんでした。
あの時間があったからこそ、今の私があります。
完璧ではありません。
それでも、今の自分が一番しっくりきています。
それが、このシリーズを書き終えた今の、私の正直な答えです。
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髪の悩みは、私に「変わること」を教えてくれました。けれど、本当に変わったのは髪型だけではありません。服を工夫し、ものを作り、暮らしそのものを楽しむようになったのです。次は、そんな「作ることが暮らしを変えてくれた話」をお届けします。



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