文化の記憶

人の記憶

テレビは「観るもの」から「暮らしの音」になった──古いAQUOSと、記憶で観るアニメ

テレビの音量について考えていた。私が使っているのは、シャープのAQUOS「LC-22K20」。2014年発売の機種なので、現在のテレビと比べれば、かなり旧式に近い。それでも、今のところ買い替える理由はない。画質にこだわっているわけでもない。...
AIと人間

文化は形を変えても残せるのか──『ゴールデンカムイ』から考える文化継承

『ゴールデンカムイ』の物語そのものは架空のものです。しかし、その作品をきっかけにアイヌ文化について調べていると、単なる漫画の舞台設定では終わらない問題が見えてきます。それは、「文化を後世へ残すとは、いったいどういうことなのか」という問題です...
人の記憶

一月遅れの祭り──「ふないぱっちん」が運んできた大分の夏

さとのか4Kを流し見していると、見慣れない祭りの映像が始まりました。夜の大分の街を、巨大な山車が進んでいます。「何だ、この祭りは?」それが、私と「府内戦紙(ふないぱっちん)」との出会いでした。正直なところ、私は今までこの祭りの存在を知りませ...
人の記憶

時計より腹時計──夜型人間と猫の時間は、少し違う

昨夜のことである。深夜帯、私は酒を飲みながら、深夜番組を眺めていた。真剣に番組を見ているわけでもない。酒を飲みながら、テレビから流れてくるものを何となく眺めている。私にとっては、いつもの夜である。そんなところへ、一階から同居人が上がってきた...
人の記憶

路地裏の狭い酒場で飲む──カウンター越しに届く酒と肴

CS放送の「さとのか4K」で、『酒の道しるべ』という番組を流し見していた。東京・恵比寿周辺の飲み屋街を歩きながら、路地裏の酒場を訪ね、酒を飲む番組である。撮影は昼間だった。だから、夜の酒場らしい喧騒はない。それでも画面に映る狭い路地を眺めて...
人の記憶

五億円の温度差──ハワイの豪邸と、川村社長の「五億!」

午後のひととき。何となく「旅channel」のハワイ高級物件情報を流し見していた。画面に映るのは、青い海を望む豪邸。広々としたリビングに、開放的なテラス。そして、それを紹介する不動産仲介業者の女性たち。皆さん美人で、話し方も実に落ち着いてい...
人の記憶

野生に憧れた文明人──ベア・グリルスと「帰りたい」の境界線

Discovery Channelを見ていると、ときどき「これは本当にサバイバル番組なのだろうか」と思うことがある。その代表格が、ベア・グリルスである。彼のサバイバル番組を見ていると、水がなければ何とかして水分を探し、食料がなければ昆虫や動...
人の記憶

酒はいつから「贅沢品」になったのか──一人飲みの時間まで税金に追われる時代

薬局を兼ねた食品売り場で、酒の棚を眺めていた。薬を買うために立ち寄った店なのに、食品から日用品、そして酒まで並んでいる。今では、こうした店も珍しくなくなった。そんな酒売り場に、やたらと大きな広告が貼られていた。「税率変更前にお早めに」どうや...
文化の記憶

声は味方か、それともノイズか──『ミッドナイト・マーダー・ライブ』が映したラジオの力

作業中、CS放送で映画『ミッドナイト・マーダー・ライブ』を流し見していた。舞台は深夜ラジオの生放送。 長年人気を支えてきた毒舌DJが、放送中に事件へ巻き込まれ、リスナーとともに犯人らしき人物との緊迫したやり取りを続けていくという、一風変わっ...
AIと人間

最終話 『人間の境界線──技術の先にある未来で、私たちは何を人間と呼ぶのか』

人間とは何だろう。この問いは、古くから哲学や文学で繰り返し考えられてきた。しかし、人工知能、ロボット、義体化技術、仮想空間が現実へ近づく時代になると、その問いは空想ではなく、未来の社会が向き合う問題になりつつある。これまで人間と機械の間には...