AGAに関する記事は、インターネット上に数え切れないほどあります。
「この薬で髪が生えた」「この治療法が効果的だった」といった体験談も数多く見かけます。
しかし、この記事でお伝えしたいのは、そうした成功談ではありません。
私は医療の専門家ではなく、あくまでも一人の体験者です。
ここに書くのは、「私がどのような理由で治療を始め、どのようなことを考えながら現在まで続けてきたのか」という記録です。
AGAの進行状況や体質、生活環境は人それぞれ違います。同じ治療法を選んだからといって、同じ結果が得られるとは限りません。
だからこそ、この記事も「こうすれば髪が生える」という話ではなく、「私はこう考え、こう選んだ」という一つの体験談として読んでいただければ幸いです。
きっかけは床屋の主人の一言だった
私がAGA治療を知ったきっかけは、長年通っていた床屋の主人との何気ない会話でした。
当時は短髪にしていましたが、「もう少し髪の量があれば、違う髪型も楽しめるのに」と話したところ、個人輸入という方法があることを教えてくれました。
もちろん、その場で治療を始めようとは思いませんでした。
体に関わることでもあるため、自分なりに情報を集め、費用や継続性なども考えたうえで、私は個人輸入という方法を選びました。
現在も続けている理由は、長期間継続することを考えた結果です。
私は銀行振込よりもコンビニ払いのほうが自分の生活に合っているため、その支払い方法に対応した輸入代行業者を利用しています。
これは「この方法が一番良い」という意味ではなく、私自身が無理なく続けられる方法を選んだというだけです。
スキンヘッドという選択肢も考えた
AGA治療を始める前、私はスキンヘッドという選択肢も真剣に考えました。
海外の俳優のように髭を伸ばし、ワイルドなスタイルで暮らす姿に憧れた時期もあります。
しかし、実際に自分に置き換えて考えてみると、一つだけ大きな問題がありました。
頭の形です。
スキンヘッドは頭の形や輪郭がそのまま表れるため、誰にでも似合う髪型ではありません。
私にはそのスタイルが合わないと感じ、「髪をなくす」のではなく、「今ある髪を生かす」という選択をすることにしました。
私が感じた一番の変化
AGA治療については、何度でもお伝えしたいことがあります。
それは、効果には大きな個人差があるということです。
私自身は治療を続ける中で、以前より毛量は増えたと感じています。
しかし、その一方で、髪一本一本の細さについては、思っていたほど大きな変化はありませんでした。
若い頃の髪に戻ったわけではありません。
それでも、生え際の産毛が増えたことで額と顔の境界が自然になり、自分が鏡を見る印象は大きく変わりました。
以前は「短髪しか選べない」と思っていましたが、今では髪型を考える楽しさも少しずつ戻ってきています。
もちろん、これは私自身の実感であり、誰もが同じ結果になるとは限りません。
治療だけでは終わらなかった
私が感じたのは、AGA治療だけで理想の髪型になるわけではないということです。
治療を続ける一方で、自分の髪質や毛量に合わせて髪型を工夫し、カットの仕方を変えたり、スタイリングを見直したりしながら、少しずつ現在の形に近づけてきました。
人によってはパーマが似合うこともあれば、カットを工夫するだけで印象が変わることもあります。
髪型は治療だけで完成するものではなく、自分自身が試行錯誤を重ねながら作り上げていくものなのだと感じています。
今の暮らしに合った髪型になった
コロナ禍をきっかけに、私は床屋へ通う機会が少なくなりました。
それまでの短髪から少しずつ髪を伸ばすようになり、現在では髪の色合いやゆるやかなウェーブを生かした長めの髪型が、今の暮らしに自然と馴染んでいます。
若い頃と同じ髪に戻ったわけではありません。
それでも、年齢や生活スタイルに合った髪型を楽しめるようになったことには満足しています。
AGA治療で私が得たものは、髪の量だけではありませんでした。
「今の自分らしく暮らせる姿」を見つけられたことのほうが、私にとっては大きな変化だったように思います。
完璧な治療法を探すより、自分に合う方法を
テレビCMやCS放送の通販番組などでは、「髪が生える」「髪が増える」といった期待を抱かせる表現を目にすることがあります。
また、自分の後頭部の毛髪を前頭部や頭頂部へ移植する自毛植毛という治療法もあります。
しかし、AGAには大きな個人差があり、誰にでも同じ結果が得られる完璧な治療法があるわけではありません。自毛植毛についても、費用や適応の有無などを含めて慎重に検討する必要があります。
だからこそ私は、「若い頃の自分を取り戻すこと」よりも、「今の自分に合った暮らしを続けること」を大切にしています。
現在は、この髪型が私の生活や服装に一番しっくりきています。
もちろん、もし将来AGAがさらに進行し、今のスタイルが自分に合わなくなったと感じれば、スキンヘッドという選択肢も視野に入れるでしょう。
私にとって髪型とは、一つの形にこだわるものではありません。
その時々の年齢や暮らし方に合わせ、自分が納得できる姿を選ぶことのほうが大切なのです。
最後に
最近では、医師の診察を受けながら治療を進められるオンラインクリニックという選択肢もあります。
健康面や安全性を重視するのであれば、そのような方法を検討するのも一つの考え方でしょう。
一方で、私は費用や継続性、生活スタイルを考えた結果、個人輸入という方法を選びました。
どちらが正しいという話ではありません。
大切なのは、効果だけに目を向けるのではなく、体調や考え方、費用面も含めて、自分が無理なく続けられる方法を選ぶことだと思います。
この記事は、特定の治療法を勧めるために書いたものではありません。
薄毛に悩み、自分なりに考え、自分なりの答えを見つけてきた一人の記録です。
この体験が、同じような悩みを抱えている方にとって、自分自身の選択を考える小さなきっかけになれば幸いです。
次の記事
AGA治療を始めた理由は、「若い頃の自分に戻りたい」という思いだけではありませんでした。
その背景には、少しずつ変わっていく自分の外見と向き合いながら、限られた選択肢の中で模索していた時間があります。
すべての始まりは、30代半ばに鏡の前で感じた、ほんの小さな違和感でした。
次回、第1話「短髪しか選べなかった頃──鏡を見るたびに感じた小さな違和感」では、私が薄毛を意識し始めた頃の心境と、短髪という選択を続けていた理由についてお話しします。



コメント