映画から考える社会

人の記憶

酒とジビエとロートレックを少々

酒の肴には癖のある料理が用いられることがあります。お酒を飲む際にはなるべくお酒の比率を多く取りたいのが私の願望ですが、少しは何か口に入れるものは、と考えることが多くなりました。酒と肴には、酒飲みそれぞれにこだわりがあります。私がよくイメージ...
人の記憶

酔拳を見ながら考えたこと

先日、ムービープラスで『ドランクモンキー 酔拳』を流し見しながら作業をしていた。子供の頃は、酒を飲むことで強くなる不思議な拳法だと思っていた。しかし大人になって見返してみると、気になったのは酒ではなく修行の方だった。映画の中では主人公が様々...
人の記憶

陰の中で続いていく ― 『トランスフュージョン』を観て

ザ・シネマで偶然流れていた映画『トランスフュージョン』を、半ば流し見のように眺めていた。派手な作品ではない。銃も出るし、暴力的な場面もある。それなのに観終わった後に残ったのは、発砲音ではなく沈黙だった。気づけば画面から目が離せなくなっていた...
人の記憶

予測できるもの、予測できないもの

深夜に『十三人の刺客』を流し見しながら、いつものようにブログ作業をしていた。映画の中では、暴君を討つために宿場町そのものを巨大な罠へと作り替えていく。敵の進路を読み、地形を利用し、綿密な計画を立てる。その様子を眺めながら、ふと地元のダム建設...
AIと人間

情報を集めるほど、雑談に戻っていく

チャンネルNECOで『アンダーニンジャ』を流し見しながらブログ作業をしていた。アニメの実写化には少なからず抵抗がある。原作とは別物として観るようにしているが、それでも比較してしまうことはある。それでも『アンダーニンジャ』は、ラストこそ異なる...
人の記憶

街の記憶は消えない――『ザ・タウン』から考えたこと

久しぶりに映画『タウン』を流し見していた。銀行強盗を描いたクライム映画として知られている作品だが、改めて見返してみると印象に残ったのは犯罪そのものではなかった。むしろ、あの街が彼らを育て上げてしまったという事実だった。人は街を作る。しかし同...
人の記憶

『英国王のスピーチ』から考える 欠点を抱えたまま生きるという英国流の美学

気分転換に映画『英国王のスピーチ』を見返していた。吃音に悩む英国王ジョージ六世が、言語療法士の助けを借りながら国民へのラジオ演説に挑む物語である。久しぶりに見ていて印象に残ったのは、王と療法士のやり取りだった。療法士は緊張を和らげようとして...
人の記憶

理想論の外側で鳴っていた音 ― 『GOLD FISH』を観て思い出したこと

明け方近く、Amazon Prime Videoで映画『GOLD FISH』を流し見しながらブログ作業をしていた。日本のパンクロックバンドを題材にした作品である。パンクという文化は、今でもどこかマイナーな世界に属しているように思う。音楽好き...
人の記憶

笑いと異常性は紙一重 ― 『マラヴィータ』から考える人間の感覚

リュック・ベッソン監督の『マラヴィータ』を流し見していると、妙に笑ってしまう場面が多かった。元マフィア一家が証人保護プログラムの下で田舎町へ移り住み、平穏な生活を送ろうとする。しかし彼らは長年身についた価値観から抜け出せず、些細な問題を暴力...
人の記憶

『運び屋』の老人とタチコマの未来

最近、クリント・イーストウッド監督・主演の『運び屋』を見返していた。主人公アールは決して立派な人物ではない。家族との時間を犠牲にして仕事に打ち込み、年老いてからは裏社会の運び屋として生計を立てている。口も悪く、現代なら問題視されるような発言...