映画から考える社会

人の記憶

社会復帰とは元に戻ることなのだろうか

最近、アニメを流し見していて少し考えさせられる場面があった。かつて戦うことだけを求められていた者たちが、平和になった後、それぞれ新しい役割を探していくという内容だった。主人公は善意から様々な仕事や生き方を提案する。しかし、うまくいく者もいれ...
AIと人間

第4章 映画はなぜ現実を誇張するのか

――私たちは現実ではなく体験を見ている前章では、実況やDJの語りが単なる情報伝達ではなく、空気や感情を演出する装置であることを書いた。では映像の場合はどうだろうか。映画を見ていると、現実にはあり得ないような演出に出会うことがある。主人公は絶...
人の記憶

プロレスはリングの上だけでできているわけではない

プロレスを見ていると、どうしてもリングの上に目が向く。チャンピオンを目指すレスラーたちの攻防や、試合の流れを読みながら観戦するのは実に面白い。私自身も、プロレスの魅力は結果よりも過程にあると思っている。しかし最近、その過程はリングの上だけで...
人の記憶

プロレスは「結果」より「過程」が面白い理由

「プロレスって、勝敗が決まっているんでしょう?」そう言われることがあります。確かにその通りです。しかし、それでも多くの人が熱中し続けているのはなぜでしょうか。その答えはシンプルです。プロレスは“結果”ではなく、“過程”を楽しむものだからです...
人の記憶

仮面は隠すためだけにあるのではない――『シン・シン』が映し出す役柄の力

Amazon Prime Videoで『シン・シン』を流し見していた。刑務所内で行われる演劇更生プログラムを題材にした作品である。重い題材を想像していたのだが、劇中で受刑者たちが作ろうとしているのは意外にも喜劇だった。古代や未来を行き来しな...
人の記憶

猫のいる島と、帰ってくる人たち ― 『ねことじいちゃん』を観て

チャンネルnecoで『ねことじいちゃん』を流し見していた。海沿いの古い町並み。 のんびり歩く猫たち。 顔なじみばかりの小さな共同体。大きな事件が起こるわけでもない。それでも、どこか懐かしい空気が流れている。猫たちは自由気ままに島を歩き、人々...
人の記憶

祭りと映画製作委員会はなぜ似ているのか?

祭りの記事を書いているうちに、あることを思い出した。映画のエンドロールでよく見かける、「○○製作委員会」という表記である。子供の頃は、あれが何なのかよく分からなかった。映画会社の名前なのだろうと思っていた。しかし最近になって、地域の祭りや花...
人の記憶

副大統領と実行委員会 ― 目立たない人たちの役割

祭りの記事を書いているうちに、不思議なことに「副」という役職が気になるようになった。副委員長。副社長。副大統領。どれも、トップほど目立たない。子供の頃は、こうした役職を、「補助役」くらいにしか思っていなかった。しかし最近になって、むしろ組織...
人の記憶

テレビ局や企業はなぜ祭りに関わるのか?

祭りを見ていると、時々不思議に思うことがある。会場アナウンスで読み上げられる企業名。ステージ横に並ぶスポンサー看板。テレビ局の中継車。最初の頃、私はそれを単純に、「広告なのだろう」くらいにしか考えていなかった。しかし地域の祭りや花火大会につ...
人の記憶

花火大会は誰がお金を出しているのか?

夏になると、各地で花火大会が始まる。夜空に大きな花火が打ち上がり、人々が歓声を上げる。河川敷や海辺には屋台が並び、街全体が少しだけ特別な空気になる。子供の頃は、花火大会というものは毎年自然に開催されるものだと思っていた。しかし最近になって、...