椿まつりでは、九尾の狐の尾があるらしい。
千年生きた狐の尾。
ご利益、商売繁盛、縁起良し。
そして露店の価格は例年よりやや上昇。
福もインフレに追随する。
神秘は保存され、
価格は更新される。
合理的である。
私はこたつにいる。
我が家には九本の尾がある。
保存状態は良好。
毎日稼働。
メンテナンスはブラッシングのみ。
入場料不要。
縁起物の購入義務なし。
九尾の狐は人を惑わすという。
現代では、
神秘は物語として消費され、
尾はブランドになる。
だが我が家の九尾は、
何も売らない。
ただ腹が減れば鳴く。
神秘をパッケージ化する社会と、
毛玉を吐く現実。
私はどちらを信仰するかと問われれば、
迷わず後者である。
九尾は、
社よりもこたつのほうが管理が行き届いている。


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