観察記

観察記

雨の夜に出会った、ひっそりとした地蔵様

雨の夜、皆さんは普段通る道でどんなものに気づくでしょうか。先週末、洋裁教室の忘年会を終えて帰る途中、雨が次第に激しくなり、歩いて帰る予定を変更して家族に迎えをお願いすることになりました。その待ち時間、歩道橋の下で雨宿りをしていると、普段は目...
観察記

静かな場所の使われ方

静かな場所を好む。以前通っていた陶芸教室では、土よりも言葉のほうがよく動いていた。年明けに入った古民家の喫茶店でも、似た空気があった。精算時、「同じチェーン店でも同じものが出ますよ」と穏やかに言われた。静けさは、その言葉と一緒に少し遠くへ移...
観察記

静かな場所の使い方

去年の話になりますが、ブログネタを考えながら映画を流し見することがあります。丁度見逃していた「PERFECT DAYS」が放送されていたため、作業を止めて見入っていました。公衆トイレ清掃員が、日々の労働のなかから些細な気づきを拾い上げていく...
観察記

見えない器

正月休みに酒を飲んで過ごす目的で酒を幾つか購入し、それに合う器を選んでいる最中、ふと気付いたことがありました。普段、何気なくしまっておいたはずのものが見つからず、戸惑うことがあります。それは器に限らず、服や使い慣れた文具でも、同じように起こ...
観察記

揺れる煩悩

帰宅後、しばらくして大きな揺れがありました。一瞬戸惑いましたが、猫たちはさほど恐れる様子もなく、普段通りの動きを見せています。余韻が残っているのか、胡座をかいた辺りが軽く廻るような感覚が続き、しばらくしてそれも止みました。ちょうど旅番組を眺...
観察記

「塀の中の医療 ― 命を支える現場」

■ はじめに刑務所というと、規律・作業・懲罰といったイメージが先に浮かびますが、その裏で静かに“命を支える”人たちがいます。それが、刑務所の中で働く医師・看護師・医療技官たちです。塀の中にも病気はあります。糖尿病、高血圧、精神疾患、感染症―...
観察記

「塀の中の寒さ対策 ― 冬の刑務所と感染症との戦い」

■ はじめに外の世界では、冬になるとコートを羽織り、暖房のきいた部屋でぬくぬくと過ごせます。しかし塀の中の冬は、そうはいきません。暖房設備が限られるうえに、換気も制限されやすい――。寒さと感染症のダブルパンチに、受刑者も職員も神経をすり減ら...
観察記

「夏の塀の中は灼熱地獄? ― 刑務所の中の熱中症対策」

■ はじめに真夏のニュースで「猛暑日」「熱中症警戒アラート」という言葉を聞かない日はありません。しかし、外の世界ではエアコンを自由に使える一方で、塀の中では冷房設備に制限があるという現実があります。今回は、「刑務所の夏」と「熱中症対策」とい...
観察記

地震が起きたら、受刑者はどう避難する? ― 塀の中の防災対策

私たちが地震に備えるとき、真っ先に思い浮かべるのは「避難」ではないでしょうか。しかし――刑務所の中では、そう簡単にはいきません。鍵のかかった部屋、鉄格子、数百人単位の受刑者。地震が起きても、「すぐに外へ逃げる」という行動ができない空間なので...
観察記

コロナ禍の刑務所生活 ― 面会制限と隔離措置の知られざる実態

外の世界で「自粛」や「リモートワーク」が叫ばれていたあの頃、塀の中の世界でも、まったく異なる形の“自粛生活”が始まっていました。感染を恐れて人との距離を取ることが求められた社会――しかし、もともと人との距離を制限された空間で暮らす人々にとっ...