朝、いつものようにブログを開こうとした。
しかし、画面に表示されたのは見慣れた記事ではなく、
「存在するサーバーがありません」という無機質な一文だった。
一瞬、思考が止まる。
あれだけ積み上げてきた記事が、こんなにもあっさり消えるものなのか。
いや、そんなはずはない。
そう思いながらも、指はやけに素直にパスワードを打ち続けていた。
ログイン地獄の始まり
パスワードを入力する。
弾かれる。
もう一度入力する。
また弾かれる。
気づけば、同じ動作を何度も繰り返していた。
ようやくログインできたと思った瞬間、目に飛び込んできたのは――
「存在するサーバーがありません」
背中が一気に冷える。
これはもう、ログインの問題ではない。
「消えた」という現実が、ゆっくりと輪郭を持ち始める。
消えたのはブログか、それとも
サーバーが存在しない。
つまり、土台ごと消えたということになる。
記事も、画像も、これまで積み上げてきたものすべてが、跡形もなく。
頭の中で「終わった」という言葉が何度も反響する。
だが、それでも諦めきれず、ログイン方法を変えてみることにした。
別の入り口から見えたもの
スマホからGmail経由でログインしてみる。
すると、さっきまで何もなかった管理画面に、見覚えのあるサーバー情報が表示された。
あっけないほど、普通に。
何事もなかったかのように。
原因は「別の自分」だった
結論は拍子抜けするほど単純だった。
私は、ずっと“別の自分”としてログインしていた。
同じGmailでも、ログイン方法が違えば別アカウントとして扱われることがある。
その仕様に気づかないまま、存在しないサーバーを探し続けていたのだ。
消えていたのはブログではない。
自分の居場所の方だった。
今回の教訓
- ログイン方法は必ず統一する
- 複数のメールアドレスを使う場合は管理を徹底する
- 「サーバーが存在しません」は消失とは限らない
最後に
ブログは「積み上げた資産」と言われる。
だが今回の出来事で、少し見方が変わった。
それは、ログインできている間だけ存在を許される、不安定な資産でもある。
消えるときは、静かだ。
そして何より怖いのは、本当に消える前に「見えなくなる」ことなのかもしれない。



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