2025-11

塀の向こう側日誌

「塀の中の医療 ― 命を支える現場」

■ はじめに刑務所というと、規律・作業・懲罰といったイメージが先に浮かびますが、その裏で静かに“命を支える”人たちがいます。それが、刑務所の中で働く医師・看護師・医療技官たちです。塀の中にも病気はあります。糖尿病、高血圧、精神疾患、感染症―...
塀の向こう側日誌

「塀の中の寒さ対策 ― 冬の刑務所と感染症との戦い」

■ はじめに外の世界では、冬になるとコートを羽織り、暖房のきいた部屋でぬくぬくと過ごせます。しかし塀の中の冬は、そうはいきません。暖房設備が限られるうえに、換気も制限されやすい――。寒さと感染症のダブルパンチに、受刑者も職員も神経をすり減ら...
塀の向こう側日誌

「夏の塀の中は灼熱地獄? ― 刑務所の中の熱中症対策」

■ はじめに真夏のニュースで「猛暑日」「熱中症警戒アラート」という言葉を聞かない日はありません。しかし、外の世界ではエアコンを自由に使える一方で、塀の中では冷房設備に制限があるという現実があります。今回は、「刑務所の夏」と「熱中症対策」とい...
塀の向こう側日誌

地震が起きたら、受刑者はどう避難する? ― 塀の中の防災対策

私たちが地震に備えるとき、真っ先に思い浮かべるのは「避難」ではないでしょうか。しかし――刑務所の中では、そう簡単にはいきません。鍵のかかった部屋、鉄格子、数百人単位の受刑者。地震が起きても、「すぐに外へ逃げる」という行動ができない空間なので...
塀の向こう側日誌

コロナ禍の刑務所生活 ― 面会制限と隔離措置の知られざる実態

外の世界で「自粛」や「リモートワーク」が叫ばれていたあの頃、塀の中の世界でも、まったく異なる形の“自粛生活”が始まっていました。感染を恐れて人との距離を取ることが求められた社会――しかし、もともと人との距離を制限された空間で暮らす人々にとっ...