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積もる話が・・・

普段の私は、部屋を使っているというより、置かれているだけに近い。帰宅後は何もせず眠っているだけの存在で、整理整頓や掃除といった概念はかなり希薄だ。夜行性ゆえ昼間に眠るのだが、カーテンを閉め切りアイマスクまで装備してしまえば、周囲の物事は完全...
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カリン

冬になると喉が乾く。飴では追いつかない乾きだ。同居人が、カリンの実を煮た湯を出してくれた。実も入っている。喉は潤うが、皮と繊維が舌に残る。種を出すと、「それくらい食べなよ」と言われた。田丸雅智さんの短編に「隙間ネコ」がある。心の隙間に入り込...
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桃源郷の喫茶店

同居人が新しい店を開拓中なのですが、なかなかこだわりが多すぎて困っています。静かな店内で客層も悪くなく、紅茶が美味しく料理も美味しい。趣がある自宅近くの喫茶店が良いのだとか。そんな店があるならば苦労はしません。
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夜中の餌やり

先ほど同居人が階段を上がって来て、「お菓子を食べさせろ」と言ってきた。私はストックの箱から「うまい輪サラダ味」「クリスプコンソメ味」「たこ焼きスナック」の三品を開け、その食べる様子を眺めながら、ジンのメロンソーダ割りをチビチビと飲んでいた。...
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夜更けのスキップ

夜更けの時間帯に軽やかに足音を忍ばせてくる存在があります。最弱の猫、コリンの足音です。餌の時間が終わり、皆が寝静まる時刻になると、こうして現れます。麗しの階段を、足先も軽く登場し、私の作業場でスキップを弾ませます。昔の映画『雨に唄えば』とい...
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水の足跡

以前から私の階の台所では、水漏れが多くなっていました。早めに蛇口を交換すれば良いのですが、面倒さと経済的事情で手をつけず、簡易な対策でやり過ごしていたのです。黒いチューブゴムで蛇口とハンドルを締めると、水の出は止まります。これでしばらくの間...
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泣く布団

私の家には猫用のゲージのほかに、手製のキャットタワーがあります。これらはすべて下の階に設置されており、リビングルームの三分の一ほどを占めています。構造としては、ほぼ天井付近まで猫が渡り歩けるようになっていて、棚を段違いに配置した特別な階段も...
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深夜食堂 ~午前0時すぎの小さな空間~

日付が変わるころ、2階にひっそりと開店する我が家の小さな食堂。常連たちが集まり、ほんの少しだけ日常から外れた時間が流れます。ぶっきらぼうな店主と個性的な客たちのやり取りを眺めながら、夜の静けさと温かさを味わうひとときです。午前0時、食堂の扉...
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見なかったことに・・

我が家には、見た者だけが後片付けを強いられる現象がある。台所から居間の天井付近に、不思議な発光体が漂うことがあるのだそうです。私は未だにこのオーブを見たことはありませんが、親父や猫には見えるのだと同居人が言っていました。私は本来、こうしたオ...
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忙しさの間に割り込むもの

只今、下の階では同居人が以前スーパーでもらった珍味盛り合わせの個数を半分に減らそうと、お好み焼きに混ぜ込む準備をしている。それを見定める監視役としてグルマンの天が同居人の肩で凝視しているが、そばにいる親父に降ろされながら、上がったり降りたり...