去年の話になりますが、ブログネタを考えながら映画を流し見することがあります。
丁度見逃していた「PERFECT DAYS」が放送されていたため、作業を止めて見入っていました。
公衆トイレ清掃員が、日々の労働のなかから些細な気づきを拾い上げていく内容ですが、なぜか自分の心情と重なる部分があり、いつの間にか好きな映画になっていました。
この作品ではトイレが題材として扱われていますが、公共施設にしろ個人宅にしろ、それぞれに事情やこだわりがあるものではないか、という思いが強くなりました。
我が家では、下の階の人間と上の階の私とで、それぞれ自分専用のトイレが設けられています。その場所以外で用を足すことはありません。緊急時であってもそれは同じで、急な来客があった場合でも、この取り決めは守られています。
来客用のトイレは基本的に下の階が使われています。構造も、上の階のものとはかなり異なります。
多目的トイレというものがありますが、1階のトイレはまさにそれに近い作りです。誰が使っても差し支えないように配慮された、開かれた空間です。
一方で、私のトイレは静かで狭い場所が個人的に好みなので、極めて簡素な作りになっています。
清掃も片付けも、自分で行います。自分専用のものですから、他の人間には触れてもらいたくない領域なのだと思います。
用を足すという行為以上に、そこは一日のなかで役割を外せる、数少ない時間なのかもしれません。
あの映画を見ていて、トイレが清潔だったからではなく、そこに流れていた時間が静かだったことが、今も印象に残っています。
静かな場所の使い方
Uncategorized


コメント