昼食後、横になっていると、いつものチャラ男が胸の上にどっかりと座り込んできた。
顔を近づけたかと思うと、露骨に怪訝な表情を浮かべる。
――お前、なんか臭い。
そう言いたげな眼差しだった。
一瞬こちらを見下ろし、次の瞬間には一匹分ほど後退する。
まるで「同席を許す価値がない」とでも言うように。
私は意味が分からず、その様子を眺めていたが、遅れて口の中の違和感に気づいた。
キシリトールガム。
食後の習慣で、深く考えずに噛んでいた。
彼はそれ以上近づいてこなかった。
ただ、空気だけが冷えた。
私はガムを吐き出したが、
評価が覆ることはなかった。
猫のエチケット
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