法と苦楽詩(ほうとくらし)

第5回:被告人質問(弁護人 & 検察官)|幼稚な偽証と文化の断絶が見せた現実

裁判はいよいよ後半戦へこの裁判もいよいよ後半戦に差し掛かりました。今回の中心となるのは、被告人に対する質問――いわゆる「被告人質問」です。ここでは検察官と弁護人、それぞれが被告人に直接質問を投げかけ、事件の真相に迫ろうとします。入れ知恵に踊...
法と苦楽詩(ほうとくらし)

第4回:証人尋問 目撃者&法医学者編|スタンド包丁と文化のズレが浮き彫りに

目撃者の証言は「見ざる言わざる聞かざる」今回の法廷では、目撃者による証言と法医学者による専門的な解説が行われました。最初に登場した目撃者は、事件当時の現場を見ていた人物……のはずでしたが、実際には「見ていない」「覚えていない」「分からない」...
法と苦楽詩(ほうとくらし)

第3回:証人尋問—法廷で見る「リアル」とは?( その2 )

今日も控え室でお~いお茶片手に待機。テレビや映画では、被害者はいつも同情されるキャラクターとして描かれますが、実際の法廷は全く違いました。被害者の印象軍隊上がりのガッシリ体型自意識過剰でちょっと傲慢なるほど、映画的な「かわいそうな被害者」は...
法と苦楽詩(ほうとくらし)

第3回:証人尋問—客観性と人間ドラマを垣間見た日 (その1)

今日は裁判の証人尋問。被害者や目撃者から直接事件の状況を聞く日です。法廷に座っていると、当事者同士の心理戦が微妙に見えてきます。被告人 vs 被害者被告人の主張:「たまたま包丁を持っていたら刺さっちゃったんです…」被害者の主張:「殺してやる...
法と苦楽詩(ほうとくらし)

【補充裁判員体験記・第1回】法廷への招待状と宝くじ気分

地方裁判所4階にある会議室の窓からは、萬翠荘と城下町が見渡せます。観光気分になりそうなロケーションですが、ここは法廷への“舞台裏”の入口。この日、私は補充裁判員として社会の“ひび割れ”に足を踏み入れることになりました。◆ 教材DVDで「裁判...
法と苦楽詩(ほうとくらし)

第1回 裁判員体験記|自由人が行く“ホワイトすぎる裁判所バイト”

裁判員って堅苦しいイメージがありますよね。でも実際に行ってみると…意外に柔らかく、自由人でも楽しめる“ホワイト体験”でした。この記事では、私が補充裁判員として体験した日程を日ごとに整理し、個人的見解や皮肉も交えてレポートします。1日目:裁判...
粉物文化

お好み焼きともんじゃ焼き〜地域で変わる粉もの文化と食べ方の違い〜

日本には多様な粉もの文化がありますが、その代表格として「お好み焼き」と「もんじゃ焼き」が挙げられます。私の住む地域ではお好み焼きは晩ごはんの主役として親しまれ、専門店も数多く存在します。一方、もんじゃ焼きはあまり馴染みがなく、どちらかという...
雑記/運営メモ

異民詩の扉を開いて― はじめに綴る言葉 ―

旅のはじまりに寄せて ― 『異民の苦楽詩』のこれから導入この場所は、もともと生活の断片や地方の風景を綴るために始めました。けれど、書き続けるうちに、気づいたことがあります。わたしは、ただ出来事を記録するだけでは物足りない。もっと、心の奥に引...
味覚とエッセイ

猫になる勇気、旅人の恐れ

——額のない動物と、考えすぎる人間についてある夜、キーボードの電池が切れた。思考の流れが遮られたような妙な感覚に襲われながら、私はスマホを手に取ってAmazonプライムを開いた。ベン・アフレック主演の映画『コンサルタント2』が配信されていた...
味覚とエッセイ

母恵夢とわたしの季節

ふと、あの袋を見かけると、少しだけ足を止めたくなる。「母恵夢」。白あんをしっとり包んだ、やさしい焼き菓子。愛媛に住んでいる人なら、きっと一度は誰かから手渡されたことがあると思う。スーパーの入り口近く。季節の味が出ると、少し目立つ場所に並べら...