先週、同居人と町中華系ファミレスでランチを食べた。
そこには「わがままランチ」という、メインのおかずを二品選べる少し得した気分になれるメニューがある。
ところが今回は少し事情が違った。同居人が「追加料金で付けられるあんかけラーメンだけで十分だから、おかずはいらない」と言うので、結果的に私が三品選べることになった。こういう時、人は妙に欲が出る。せっかくなら普段頼まないものを選ぼうかなどと、メニュー表の前でしばらく考え込んだ。
最初は八宝菜を入れるつもりだったのだが、注文時にうっかりエビチリに変更してしまった。言い直すこともできたが、すでに酢豚も選んでいたので「まあ、あんかけ系が重なるよりいいか」と、そのままにしておいた。
食後、車に戻ってから同居人が「あ、さっき注文間違えたかもしれない。八宝菜にするつもりだったよね」と申し訳なさそうに言った。私はすでに満腹で満足していたので、「別にいいよ」と軽く流したのだが、その直後、同居人がぽつりとこう続けた。
「あの後、八宝菜にしなくてよかったかも。あんかけラーメンの具、ほとんど八宝菜だったんだよ。しかも油がちょっと重かったみたいで、今かなり胸やけしてる」
なるほど、もし予定どおり八宝菜を頼んでいたら、同じ系統の料理が二重に重なっていたことになる。結果的に、注文ミスがちょうどよいバランスになったわけだ。
私は宝くじなどの金運にはどうも縁が薄い。しかし、こうして振り返ってみると、食事に関しては妙に外れを引かず、気づかないうちに重たい選択を避けていることが多い気がする。
大当たりこそ来ないが、体調を崩すような「外れ」をそっと回避する――どうやら私の運というのは、そのあたりに静かに働いているらしい。



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