夜中の餌やり

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先ほど同居人が階段を上がって来て、「お菓子を食べさせろ」と言ってきた。
私はストックの箱から「うまい輪サラダ味」「クリスプコンソメ味」「たこ焼きスナック」の三品を開け、その食べる様子を眺めながら、ジンのメロンソーダ割りをチビチビと飲んでいた。
疲労が重なると、スナック菓子を欲しがるのが同居人の癖だ。
夜中に餌をねだりに来る猫の動きと、どこかよく似ている。実際、半纏を着てうずくまる姿は、下の階にいる猫そのものだった。
幼少期に読んだ、少し怖い話を思い出す。
付き合っていた女性のペットがニワトリで、次第にその女性の仕草までがニワトリに似ていき、別れ話を切り出そうとした男性までもが、気づけば雄鶏になっているという結末の話だ。
私もやがて、猫のようにうずくまる日が来るのかもしれない。
そう考えながらグラスを傾ける。
もっとも、すでに夜型の人間である時点で、猫に近づいている証拠なのだろう。

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