我が家には、階段を音を奏でながらやってくる小さな存在がいます。最弱の猫、コリンです。
「トットコ・・トットコ・・」その軽やかな足音だけで、ほかの猫とすぐに区別がつきます。
この間の抜けた音は、なんだか演芸にも似ています。ひょっとこ踊りをご存じでしょうか?
あのひょっとこの面をかぶり、飄々と踊る姿――突き出た口先がとぼけた印象を与えるあの舞。もともとは火の守り神に近い存在だったそうですが、現代ではおとぼけキャラクターとして親しまれています。
我が家のひょっとこ、コリンも同じく飄々としています。ビビりでオドオドしているけれど、誰にも危害を加えない優しさを持っています。あえて言うなら、不武装の非男――そう、ひょっとコリンなのです。


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