揺れる煩悩

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帰宅後、しばらくして大きな揺れがありました。
一瞬戸惑いましたが、猫たちはさほど恐れる様子もなく、普段通りの動きを見せています。
余韻が残っているのか、胡座をかいた辺りが軽く廻るような感覚が続き、しばらくしてそれも止みました。
ちょうど旅番組を眺めていたところで、画面には四国八十八カ所巡礼、歩き遍路の風景が流れています。
――いずれは彼らにも、この景観を見せてやりたいな。
そんな見果てぬ夢を思い浮かべながら、眠りにつこうとしたその時でした。
いつものチャラ男、「徐倫」がやって来て騒ぎ始めたのをきっかけに、二階は一気に大衆食堂へと姿を変えました。
お前たちはまだまだ煩悩だらけだな……などと、半ば呆れつつ、再び眠りにつこうとしたところで、同居人が帰って来て、こう言います。
「少し遅くなったけど、出かけるよ。やよいで済ますから、メニュー決めといて。」
この一言に、
「うーん……」
と悩み込む私は、やはりまだまだ修行が足りません。

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