春の気配が近づく今も、私はあの日の寒さを思い出している。
寒気の兆しがあるのか、風が妙な音を立てながら流れている。
今夜は雪が降るそうだ。我が家もついにストーブをつけた。
猫がいるため、安全対策の観点からこれまで使うことはなかったのだが、
さすがにこの寒気では強がりも言っていられない。
ストーブの周辺には、いつの間にか来客が増えてきた。
部屋全体が温かくなるため、特定の場所に集まるというより、
その空気そのものに吸い寄せられているようにも見える。
そんな中でも相変わらず一(はじめ)は、
私の布団をまとったまま部屋を動き回っている。
さながらジェダイマスターとでも呼ぶべきだろうか。
この環境でも、周囲の仲間に「シャー」と威嚇しなくなった。
それだけでも、確かな進歩なのだと思う。


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