第3回:証人尋問—客観性と人間ドラマを垣間見た日 (その1)

法と苦楽詩(ほうとくらし)

今日は裁判の証人尋問。被害者や目撃者から直接事件の状況を聞く日です。法廷に座っていると、当事者同士の心理戦が微妙に見えてきます。


被告人 vs 被害者

  • 被告人の主張:「たまたま包丁を持っていたら刺さっちゃったんです…」
  • 被害者の主張:「殺してやる!と叫ばれながら刺されたんです!」

どちらも自分に都合の良い話を強調していて、感情が入りすぎ
つい「芥川の『羅生門』みたいだな…」と頭をよぎります。
一つの事件でも、立場が変われば全く違う物語になるんですね。


目撃者証言の重み

ここで光るのが、現場にいた目撃者の証言

  • 誰がどの順番で動いたか
  • 誰が何をしたか

当事者の主観に左右されず、事実に近い情報を提供してくれるので、裁判員としての判断材料として非常に重要です。


法医学者の出番も期待

明日の午後には法医学者による証言があります。

  • 傷の深さ
  • 刺した角度
  • 力の入れ方

今日の自由人的感想

当事者の話はどうしても「自己弁護モード」になりがち。
裁判員の仕事はそこに振り回されず、客観的事実を積み上げて判断すること。
法廷での静かな緊張感と、当事者たちの人間らしい葛藤の両方を同時に目の当たりにできる、貴重な体験でした。


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